個人的にあると便利なマクロや細かい設定の備忘録.記事一覧



\left \right の間に見えない柱を作って見栄えをよくする ~\rule~

スライドなどで,{\lbrack E(a_i^*a_j)\rbrack_{i,j=1}^n} みたいな行列を書いたり,
括弧が入れ子になっているとき,\left \right などを使って見やすくしたくなる.
このとき,\rule{0pt}{10pt} で高さ 10pt 幅 0pt の柱を立てると,見栄えがよくなる.

\[
\left[ E(a_i^*a_j) \right]_{i,j=1}^n
\leadsto
\left[ \rule{0pt}{10pt} E(a_i^*a_j) \right]_{i,j=1}^n
\]

と打てば,
http://f.st-hatena.com/images/fotolife/s/sumi_nyasu/20150221/20150221002032.png?1424445574

\underset と \overset の順番が気に入らない.

{\otimes_{\max}}{\underset{\max}{\otimes}} と書きたくなる時がある.
命令としては,\otimes_{\max} と \underset{\max}{\otimes} なのだけれど,
普段は前者を使う場合が圧倒的に多いので,後者を使うときに順番が逆で嫌である.

内積の時の経験sumi-nyasu.hatenablog.com

活かしてマクロを作った.

\def\us#1_#2{\underset{#2}{#1}}
\def\os#1^#2{\overset{#2}{#1}}

\mathop + \limits で上下に付けることは可能なのだけれど,
\otimes みたいな 二項関係子(\mathbin)に対して使うのは,居心地が良くないですね.
\mathop や \limits に関しては素晴らしいこのページ
LaTeX 数式の縦/横の調整(Kodama's tips page) を参照のこと.

私用のstyle fileを作った (mathoa.sty)

タイトル通り.


a style file for operator algebraists (December 16, 2014)

(定期的に更新しているのでリンク先の方のコピーを推奨します)
なんか ins とかそういうのは分からないので,
コピペして .sty 形式で保存して,決められた場所に置くと使えます.
自由に改良して使って下さい.

放課後ティータイムのマークをTeXで使いたい.

けいおん!放課後ティータイムのマークが可愛い.
f:id:sumi_nyasu:20141129223334j:plain
●放課後ティーシャツタイム★HTT | アニメTシャツ・ネタTシャツサークルのあがぁ~本舗

で四苦八苦すると,

\documentclass{article}
\usepackage{amssymb,amsmath,amscd}
\usepackage{color}

\newcommand{\tea}{
\raisebox{-.1em}{$\bigcirc$}
\hspace{-1.53em}\raisebox{0.2em}{\Large {\color{white}{ $\blacksquare$ } }}
\hspace{-2.0em}\raisebox{-0.1em}{$ \fontsize{1.11em}{0pt}{\smile} $}
\hspace{-.85em}\raisebox{0.3em}{\fontsize{0.75em}{0pt}{$\wr\hspace{-.2em}\wr\hspace{-.2em}\wr$}}
\hspace{0.03em}\fontsize{0.3em}{0pt}{\raisebox{-0.05em}{$\jmath$}}
}

で as follows:
f:id:sumi_nyasu:20141001183622p:plain

ボックスのことをよく知らないので,悪いことを沢山していると思います.
ご指摘して頂けると嬉しいです.
※ documentclass{amsart}でやると崩れます.


おまけ:teatime環境を作った.

\newenvironment{teatime}{

\medskip \noindent{\it Tea Time.}}{\hspace{\fill}$\tea$

\medskip}

\begin{teatime}って文字列がめっちゃ良い.

moduleへの右作用に ・ (\cdot) を使うときの余白が広くて嫌だ.

{R} 上の右加群 {V} の元 {\xi \in V} があるとして,
係数環の元 {r \in R} の作用を,ピリオドではなく,・で書きたい.
(追記:最近は{\xi r}と書くようになったので,このマクロは使ってない.)
つまり,{\xi.r} という表記があまり好きではない.
そこで,当然(?)\cdot を使うのだけれど,このように {\xi \cdot r} 余白が広くて
落ち着かない.
余白は \! で消せる(?)ようなので,次のようにして使うことにした.

\newcommand{\ract}{\!\cdot\!}

実際,{\xi \! \cdot\! r}となって,良い感じ.
TeXの余白関係の話は,とても複雑なので,よろしくない方法を採用していたら,
ご指摘して頂けるとありがたいです.