個人的にあると便利なマクロや細かい設定の備忘録.記事一覧



\smallmatrix で小さい行列を出す

TeXで行列を出すときは,matrix 環境や bmatrix 環境を使いますが,
display 環境でもないのに多用すると,なんか見た目がよろしくない.
通常の行列に関しては下のページを見ましょう.

数式: 行列 matrix TeX


ところが,最近論文を読んでいると,なにやら小さい行列があるっぽい..!!
smallmatrix 環境というのがあるようで,とても便利です.
pmatrix やら bmatrix にするには,毎回 \left( と \right ) で囲む必要があって
面倒なので,マクロを作ってみた.(難しいことは何もしていません)

\newenvironment{sumipmatrix}{\left ( \begin{smallmatrix}} {\end{smallmatrix}\right )}
\newenvironment{sumibmatrix}{\left [ \begin{smallmatrix}} {\end{smallmatrix}\right ]}
\newenvironment{sumivmatrix}{\left \{ \begin{smallmatrix}} {\end{smallmatrix}\right \}}

Kasparov bimodule を使うときとかに,小さく書けて気持ちが良いです.
{
(H_A \oplus H_A, \phi^+ \oplus \phi^-, \left ( \begin{smallmatrix} 0&1\\ 1&0 \end{smallmatrix}\right ) ) \in \mathbb{E} (A,A)
}

と思ったら,はてブ経由でやるとあまり小さくならんぞ...
悔しいのでPDFのスクショを貼って終わりにする.
f:id:sumi_nyasu:20140919020657j:plain

ホームページを作りたい (1)

今回はTeXとは関係なくて,ホームページ,つまり html の話.
大学院生には大学のサーバーにホームページ用のアドレスが割り当てられてるのだけど,
何をどうすればホームページになるのかさっぱりわからない.

修士の最初の説明会で貰った紙に書いてあるのは,HP用のアドレスと,
webサーバ(ホスト名)という別のアドレスで,その下には
「public_html ディレクトリの中にコンテンツをアップロードしてください.」
とか書いてあるのだけれど,さっぱりわからん!

どうやら webサーバー内(?)の public_html という場所に
自分で作ったホームページのhtmlファイルをアップロードすれば良いらしく,
アップロードする用のソフトがあるらしい.次の素晴らしいサイトを参照のこと.

ホームページファイルをサーバーにアップロードしよう - Monoledge [モノレッジ]

多分なんとかなった.あとは,HPを作るだけである!
htmlファイルは,texでいうところのソースファイルみたいなやつで,
ブラウザで開くと,``コンパイル''されたやつが見れる,という雰囲気っぽい.
ブラウザはあるから,エディタを探すべし.


よさ気なフリーソフトがあったので次のやつを使ってます.

HeTeMuLu Creator - Hosiken Labs


ホームページは現在製作中.良いエディタがあれば教えて貰えると助かります.

このブログもそうだけれど,こういうのはやはり楽しい.

定理環境横の引用で,Lemma 1.1 ( [3, Theorem 2.4]) みたいにやりたい.

文献を引用するときに,

\cite[Lemma 2]{Sumida}

とやると,[3, Lemma 2] って出力される(3はSumidaに対応してる文献の番号)やつを
定理番号直後のアレでアレしたい.
次のように

\begin{lemma}[ \cite[Lemma 2]{Sumida} ]
Every Sumida algebra is simple.
\end{lemma}

とやるとエラーが出ます.
次のように \cite~ を { }で囲めとのこと.

\begin{lemma}[ { \cite[Lemma 2]{Sumi} } ]

墨田環,欲しい.

\subsection に定理番号を踏ませたい

Proposition でも Remark でもないけど,,というやつ.
ぷりあんぷるに,

\newtheorem{theorem}{Theorem}[section] 
\newtheorem{proposition}[theorem]{Proposition}  
\newtheorem{mysubsection}[theorem]{}

といった感じでやれば良い.使うときはイタリック体になるので

\begin{mysubsection}\normalfont
hogehoge!
\end{mysubsection}

で良い.毎回 \normalfont って打つのが嫌なときは,プリアンブルに

newenvironment{sumisubsection}{\mysubsection\normalfont}{\endmysubsection}

と追加して, \sumisubsection を使えば良いとしゃいたんに教わりました.

集合 \{ \} 内の縦線 \mid と \middle|

集合を記述するとき,僕は { \{ a\in A \mid \| a \| \leq 1 \} } といったように縦棒で分けますが,
普通の縦棒 | を使うと,左右の余白の調整が面倒である.これは 命令文 \mid を使えばよい.
つまり,

 \{ a\in A \mid \| a \| \leq 1 \}

とすれば,余白は良い感じになります.

ところが集合の中に大きい奴があるとき,次のように両側を\left \rightで伸ばすと,
{\displaystyle \left\{ (a_j)_{j=1}^n \subset A^n \mid \sum_{j=1}^n a_j^*a_j \leq 1 \right\} }
棒が短くなってしまうので, \middle| を使うと良いとのこと.
便利な世の中である!